2009年6月アーカイブ

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寿萬亀の亀田酒造 酒銘: 寿萬亀
蔵元: 亀田酒造 (千葉県鴨川市仲)
創業: 宝暦年間 (およそ240年前)


寿萬亀」という銘酒がある。とりあえず、「じゅまんがめ」と読んでおく。

「寿萬亀」は、千葉県は房総半島に古くからある亀田酒造の名品である。

昨年秋、房総半島在住の知人から「寿萬亀」を送って戴いた。

袋吊り大吟醸の限定品「寿萬亀」で、「山田錦35%磨」と赤い箱に書いてある。封を切ると、プーンとうまそうな米の酒の匂いがする。

おおーっ、これはいい酒だ!

その夕べの神祭りに、その「寿萬亀」をお供えした。
祭りをお仕えなさる神様方も、さぞやお喜びであろう。

これまで数えきれないほどの日本酒とつきあってきたが、寿萬亀(ただし、袋吊り大吟醸)は文句なく私の愛する日本酒ベスト3に入る銘酒であろう。

何よりも、酒のエネルギーがすごい。
私は、キネシオロジーを応用した手法で、『パワーかフォースか』でいうところの物の意識指数(エネルギー指数)を測定できるのだが、この寿萬亀を指数をはかってみて驚いた。
あまりにも高いのだ。(実数をここに記載するのは控えておく。)

この寿萬亀を楽天で検索したところ、「寿萬亀」という酒銘では扱いがなかったが、蔵元の亀田酒造がお客の名前入りのラベルを貼って出荷するというサービスを始めている。

うーん、「秀雄」も「太郎」のもいいのだが、「寿萬亀」の方が酒のラベルとしては格段にいいと思うのだが・・・・。

ところで、寿萬亀の酒粕を使って作ったという酒粕アメが楽天にあった。そのページへ言ってみると、

  寿萬亀(じゅばんがめ)ソフト甘酒飴

とある。その商品説明に

280年の歴史を持つ 千葉県鴨川市の造り酒屋 【亀田酒造】は全国で唯一明治神宮に献上を許された酒蔵です

とあるから、間違いもなく、あの亀田酒造の寿萬亀である。

これは、本当に「じゅばんがめ」なのか、あるいは「じゅまんがめ」なのか。

「萬」を「まん」と読もうが、「ばん」と読もうが、大したことではないのだが、もし万一(まんいち)間違っていたら、万事(ばんじ)休す・・・でもないか。

大体、「万一」自体も、その読み方は、

  まんいつ
  まんいち
  ばんいつ
  ばんいち

というふうに、四種類の読み方が許されている。(広辞苑)

こうしてみると、寿萬亀は、 まことに芳醇な銘酒であるとともに、日本語の芳醇さをも表しているではないか。

このブログでは、数えきれないほどある日本酒の名前を材料にして、言葉遊びをしてみたいと思う。

酒の善し悪しを品評することが主目的ではなく、酒の名前にちなんで、あれこれと(グダグダと?) 考えを巡らせてみたいと思うのである。

日本酒の名前にちなんだ「言の葉あそび」 ができるのも、日本語の豊かさの御陰であると、「じゅばんがめ」あるいは「じゅまんがめ」に因(ちな)んでお礼を申し上げておきたい。

日本語万歳!日本酒万歳!
亀万年の弥栄(いやさか)を言祝ぎ奉る。

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寿萬亀・亀田酒造の名前入りラベル酒 【お父さんの名前入りラベルの酒を手に入れる】
お父さんの名前入りラベルの酒(亀田酒造)
【店長から一言】
嶺岡山系より清らかな水をいただき、長狭大地より豊穣のときをいただき、伝承の技と心で醸す蔵元こだわりの地酒です。

 お父さんの名前入りラベルでお届けします。
寿萬亀【じゅばんがめ】 ソフト甘酒飴 寿萬亀【じゅばんがめ】 ソフト甘酒飴
【店長から一言】
280年の歴史を持つ 千葉県鴨川市の造り酒屋 【亀田酒造】は 全国で唯一 明治神宮に献上を許された酒蔵です。
毎年、明治神宮新嘗祭( にいなめさい ) の御神酒として使われています。

こちらの酒粕を使って出来上がった とても香りがよくて 美味しい飴が ソフト甘酒飴。
キャラメルのような食感で 噛んだ瞬間に ふわ~っと甘酒の風味が口に広がります
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千代むすび 完熟純米酒り 酒銘: 千代むすび(ちよむすび)
蔵元: 千代むすび酒造(鳥取県境港市大正町)
創業: 慶応元年(1865年)


「千代むすび」とは、いかにも目出度い。

この酒は、大山の伏流水を仕込み水に、酒造好適米とされる五百万石を用いて醸される。

酒というものが、婚礼を始め、さまざまな祭事にもちいられるのは、酒にはそれだけの徳があるからである。

三三九度の縁結びの盃に、ウイスキーやビールでは締まらない。 麦の酒は、それはそれで味わいがある。
 しかし、神祭りには、やはり米の酒がふさわしい。
米の酒には、それだけの徳がある。

酒の徳とは、神気を呼び込む力にほかならない。

素盞嗚(スサノヲ)の命がヤマタノオロチを退治するという神話がある。
八つの門を作り、そこへ八つの酒壺をおいて八塩折(やしおおり)の酒をみたしたと古典にある。
 ヤマタノオロチとは、八州の精気を飲み込んだ神力体である。それを呼び込むのに、酒を用いたのは、酒の神徳によって、神力体を呼び込んだということである。

酒の力というものは、まことに貴く、神祭りには欠かせない神宝と言える。
神国日本は、瑞穂(みずほ)の国ともいわれ、米の力で保たれている。 米を醸して作る日本酒には、米に迫るほどの祭祀力がこめられている。

その酒を用いて、婚礼のむすびの祭りをする。
だからこそ、祭りが天地に通る。

その日本酒に「千代むすび」と名付けて、むすびの力の弥栄(いやさか)を祈る。
日本酒は、祝いの席には欠かせないのだが、とりわけ婚礼にこの「千代むすび」を用いるならば、酒徳とともに名乗りの力を添えて、人々の心をむすび合わせることであろう。

婚礼に限らず、あらゆる物事はむすびに始まる。
その意味で、事業の縁結びの席で、事業の繁栄を祈ってこの酒を酌み交わすのもよろしい。
また、新年の祝い酒としても、すこぶるよろしい。

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千代むすび 完熟純米酒り 【千代むすびを手に入れる】
千代むすび 完熟純米酒
【店長から一言
】純米吟醸酒を3年間冷蔵にて熟成させたお酒。 琥珀色で、奥深い旨味のあるお酒です。 お燗をすればさらに美味しさが増します。
「千代むすび」強力袋取り 純米吟醸生 しずく酒字 「千代むすび」強力袋取り 純米吟醸生 しずく酒
【店長から一言】
幻の「強力」米を復活!
鳥取県の酒造推奨品種であった幻の「強力」を復活栽培し 再び鳥取県の酒造推奨品種といたしました。
「強力を育む会」を作り種籾等県外持ち出し禁止とし、又毎年種籾も更新し常に「強力」の純粋さを守っています。
強力米は種子が大きく硬い性質を持っており清酒にすると香りも程よくあり、味わい深く喉越しの切れもよく熟成させるほどに奥深いものがあります。
名前の通り力強い味・香りの純米吟醸酒です。
「強力」で醸した「千代むすび」をご賞味ください。
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西の関、秘蔵酒 酒銘: 西の関(にしのせき)、秘蔵酒
蔵元: 萱島酒造(大分県国東市国東町)
創業: 明治6(1873)年


英語のチャンピオンは、最上位の位を表す。
では、相撲のチャンピオンは、大関か横綱か?

正解は、大関である。
大関がチャンピオンである。

 関(せき)とは、本来、最上位の相撲取りを意味する。
   「今にすまふの長を 関といひならはせり」(日本相撲鑑)    
    (「すまふ」とは「すもう」のこと)

関取とは、相撲取りを敬っていう言葉。
そして、大関が、英語でいうならば、チャンピオンに当たる。

その大関チャンピオンの中で、別格の大関を、横綱と呼ぶ。
横綱は、チャンピオンの中の別格のチャンピオン、つまり、グランド・チャンピオンである。

別格の大関を、横綱と呼ぶ・・・いや昔は横綱と呼んでいた・・・・というべきか。(ああ、横綱の風格は、遙かなる過去の物語となってしまったのか?)

さて、話を酒に戻す。 相撲取りには日本酒が良く似合う。
優勝祝いの大盃に、日本酒をトクトクとついで、グイグイと飲み干す。
日本酒をよく呑む関取の肌は、白く輝いてまことに美しく、相撲の様式美を飾る。

吾こそは、酒の世界の長なり、と「西の関」が名乗りを挙げる。
西国、大分県は国東半島にあって、時代の風潮や流行に流されることなく、あくまでも昔ながらの伝統的「手造り」にこだわり、名実ともに「西の関」たる貫禄をあらわすに至った。

昭和38(1963)年12月には、大吟醸「秘蔵酒」を発売する。 杜氏が心魂込めて造り上げた品評会用の酒で、 門外不出の幻の酒という意味を込めて「秘蔵酒」と命名された。

この「秘蔵酒」に対して、酒博士・坂口謹一郎氏から
 
あたらしき うまさけのみち ひらかめと   つくりいでましし さけは秘蔵酒

との歌が寄せられた。

相撲の世界がどうなろうとも、日本酒を造る蔵元、杜氏、蔵人たちの心意気は、昔に変わらず、ひたすらである。
 ああ、「西の関」よ、お前さんこそは、まことに「西の関」であってくれい。

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西の関秘蔵酒(大吟醸)
【西の関を手に入れる】
「西の関」秘蔵酒(大吟醸)
【蔵元から一言】明治6年創業の比較的新しい蔵元。 二代目 米三郎氏の時に、西日本の誇りとなる酒を造ろうとの心意気で「西の関」と命名しました。
貧しい時代にあっても、酒造りの神様「野白金一博士」の愛弟子を杜氏に迎え、高品質酒を醸し続けてきた蔵元です。
西の関 花にごり 西の関 花にごり(桃色の酒が醸す気品!)
【店長から一言】 大分が誇る「西の関」は、「西の横綱」と呼ばれるほどの銘酒。
その萱島酒造が醸す女性にも愛される逸品です。
ほんのりと優しい甘口に仕上がり、春を思わせる桃色のお酒。
冷やしてゆっくりご堪能ください。

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冨の寿(とみのことぶき)
酒銘:冨の寿(とみのことぶき)
蔵元:富安(福岡県久留米市)
創業:寛政2年(1790年)


蔵元の地、福岡久留米は、筑後一宮の高良(こうら)大社のある所。
 もと、高良大社の御神酒を納めていた歴史を持つ。

 筑後川の南にそびえる高良山(こうらさん)の麓で、筑後平野の米と 耳納(みみのう)山系からの伏流水に恵まれて、「冨の寿」は造られる。

 「冨の寿」(とみのことぶき)の酒銘には、幕末の「七卿落ち(しちきょうおち)」が関わっている。

 1863年(文久3年)、三条 実美(さねとみ)ら尊皇攘夷派の七人の公家たちが、薩摩・会津の公武合体派に破れて、都から落ち延び長州へ逃れた。

さらに、うち五卿は、第一次長州征伐で、筑前太宰府に移された。
その中の一人、東久世 通禧(ひがしくぜ みちとみ)が、この蔵に立ち寄り、 酒のうまみに感じ入って、一首を残している。

  仙人の不老不死のくすりなれ この家(や)の酒は 冨の寿

ここから、「冨の寿」の酒銘が生まれた。

 冨とは、人生の豊かさ。 コトブキは、言祝ぐ(ことほぐ)こと。
 「冨の寿」と名付けることによって、 その酒は、「冨の寿」としての働きを発揮するようになる。つまり、長寿をもたらす力を発揮するようになる。

事実、「冨の寿」を「仙人の不老不死のくすり」として愛した東久世 通禧(ひがしくぜ みちとみ)は、78才まで長生きしている。
この78才という年齢を、同じ「七卿落ち(しちきょうおち)」の境遇を共に経験した公家たちの没時の年齢を調べてみよう。(年齢は満年齢)  

  ・三条 実美(さねとみ)  53才  
  ・三条西 季知(すえとも) 69才  
  ・四条 隆謌(たかうた)  70才  
  ・壬生 基修(もとおさ)  71才  
  ・錦小路 頼徳(よりのり) 29才  
  ・澤 宣嘉(のぶよし)   36才

そして、「冨の寿」の名付け親は、堂々の一位。
  
  ・東久世 通禧(みちとみ) 78才

やはり、東久世通禧が七卿の中で一番長生きできたのは、「冨の寿」のおかげではなかろうか。
いや、世の酒呑みたちのために云うならば、「冨の寿」のおかげ以外の何物でもない。絶対、そーだあーっ! 呵々(あはは)。

都を追われた東久世卿の幽居のわびしさを、この酒が大いに慰めてくれたのであろう。
まことに酒は心の友ではないか。ほどほどの飲酒が健康を増進することは間違いなかろうと思う。
ただし、「ほどほど」が問題ではある。

この「冨の寿」の蔵元「冨安合名会社」は業績不振から破産手続きをすることになったが、銘酒「冨の寿」は、2010年春以降は地元の蔵元「花の露」の手によって発売されることに落ち着いた。

 「七ツ梅」の酒銘も似たような経緯を辿って今日に至っていることは、「七ツ梅」の記事で述べた。
歴史ある酒銘を何とか保存したいという酒造り人たちの努力には拍手を送りたい。

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冨の寿( とみのことぶき)純米吟醸酒 【冨の寿を手に入れる】
 ★冨の寿( とみのことぶき)純米吟醸酒★
【店長から一言】3年前後貯蔵をした純米吟醸酒ですのでやわらかい口当たりになっています。
最初の一杯から最後の一杯まで飲み飽きしない純米吟醸酒です。 冷や、常温でお楽しみ下さい。
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七ツ梅 純米酒 無濾過生詰

酒銘: 七ツ梅(ななつうめ)
蔵元: 浜福鶴銘醸
    (兵庫県神戸市東灘区)
創業: 平成8年1月
 (元禄七年)


日本酒は日本のもの造りの柱の一つである。
その蔵元の創業は、江戸や明治の頃にさかのぼれるのはざらにある。

、「七ツ梅」は「剣菱」や「男山」と共に、江戸時代を代表する銘酒であった。上の「七ツ梅」のラベルにも「元禄七年」と記してある。

ところが、「七ツ梅」の蔵元「浜福鶴銘醸」は平成8年の創業であるという。これはどうしたことか。創業は元禄七年か平成8年か。

これには少し事情がある。

江戸は元禄七年(赤穂浪士の吉良邸討ち入りが元禄十五年だから、その八年前)、摂津の国伊丹(いたみ)の地に「七ツ梅」という銘酒が誕生した。

当時は甘口の濁り酒が主流であったのだが、七ツ梅は辛口のスッキリとした旨みが江戸市中でも人気を呼び、葛飾北斎の浮世絵にも、「七ツ梅」が描かれているとか。

また、天保年間には、江戸城大奥の御膳酒として愛飲された。
天保6年生まれの天璋院篤姫も、ひょっとすると、この「七つ梅」を口にしたかも知れない。

時が移り、幕府の厳しい酒造統制や、ライバル灘酒の台頭もあって、伊丹の酒造業は次第に衰退していった。

「七ツ梅」の蔵元「木綿屋」も廃業の道をたどり、埼玉の田中藤左衛門商店へ受け継がれ、最後に現在の「浜福鶴醸造」が正当な継承者として、様々な遺物とともに「七ツ梅」を引き継いだ。

酒銘というものは、その酒の歴史を背負っている。
酒造り人たちが、酒銘「七ツ梅」を消してしまうに忍びないとして、それ受け継ぐ蔵が現れたのである。

酒造り人たちの努力によって、江戸以来の銘酒「七ツ梅」が継承されたのは、まことに有り難い。
それは「七ツ梅」の酒徳のなせる業でもあったと云えるであろう。

酒銘の由来は、「七ツ時の梅」にある。
寒中に花開く梅は、七ツ時つまり午前4時ごろが、ひときわ香りが立ち上る。

古歌にも次のように「七つ梅」が謡われている。

おく深く谷間に咲けど七ツ梅、香りは広く世にぞしらるる


端正なる味わいが雅びなる酒銘と相俟(ま)って、江戸の文人達にも大いに愛飲されたことであろう。
大奥の女性たちも、この「七ツ梅」をその酒銘とともに深く味わったことであろう。

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七ツ梅 純米酒 無濾過生詰 【七ツ梅を手に入れる】
★七ツ梅 純米酒 無濾過生詰★

【店長から一言】 穏やかながら透明感のある上立ち香が大変心地よい。(さすが、七つ梅!)
料理の味わいや旨味をより引き立てるきれいな酒質。冷で良し、燗で良し、飲み飽きしない食中酒です。キリッとしたキレ味が光る存在感のある辛口美酒、コストパフォーマンスに優れた和食におすすめの逸品!



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六十餘州・大吟醸酒
酒銘: 六十餘州
蔵元: 今里酒造 
    (長崎県東彼杵郡波佐見町)
創業: 江戸後期


六十餘州」(ろくじゅうよしゅう)とは、日本全国を意味する言葉である。

六十餘州(ろくじゅうよしゅう)」を酒名とする大吟醸酒は、九州長崎県 (肥前の国)の酒である。
 九州は肥前(ひぜん)の国から、六十餘州を呑み込もうという気概をもって 造られた酒であろうか。

蔵元、今里酒造の先代は、財界で名を馳せた今里広記氏であったと聞けば、 なるほどと、その気概も納得できる。

 州とは、国(くに)のこと。
九州とは、九つの国(筑前、筑後、肥前、肥後、豊前、豊後、日向、大隅、薩摩) を意味する。

 アメリカ合衆国は、五十の州から構成されている。
 日本は、面積にしてアメリカの25分の1に過ぎないのだが、六十余りの国があり、この旧国名は今も生きている。

 今の郵便制度とは関わりなく、肥前の国、肥後の国 、その他六十余りの国は、今も生きている。

 その国の一つ一つに国魂(くにたま)が宿り、その国魂(くにたま)の神座(かみくら)として、一宮(いちのみや)が置かれている。
肥前の国の一宮は、与止日女(よどひめ)神社、または千栗(ちりく)八幡宮、というふうに、日本全国に一宮が置かれているのは、そこに国魂の神座をご奉斉申し上げる為である。

六十餘州といって、数を正確に言わないのは、一国を二つ三つと分割した歴史もあり、一概に数を確定できないからである。

一般に、五畿七道(ごきしちどう)の六十六を数えることが多いのだが、この数の中に北海道と沖縄は含まれていない。
従って、日本全国を表すには、六十餘州という言い方が、最も適している といえる。
少々の曖昧さは、お愛嬌であろう。

今里酒造の酒蔵の近くを川棚川が流れ、その伏流水を用いての酒造りは、二百数十年の伝統を引いている。

さて、これから、この日本列島を 呑み込むほどの働きをして見せようぞ、という時は、この「六十餘州」を取り寄せて、六十餘州を呑み込んでみるのも面白かろう。

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六十餘州・大吟醸酒六十餘州を手に入れる】
★六十餘州・大吟醸★
【店長から一言】 創業230余年。初代蔵元 今里安助以来、伝統文化である"日本酒造り"をかたくなまでに守り続けてきました。「六十餘洲」の名は、"日本全国津々浦々の人々に飲んで頂けるように"という蔵元の願いを込めてつけられました。

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【徳島県】鳴門鯛 特別純米酒 酒銘: 鳴門鯛(なるとたい) 
蔵元: 本家松浦酒造場(徳島県鳴門市大麻町)
創業: 文化元年(1804年)


「腐っても鯛」と言われるほど、日本人は鯛を尊ぶ。
その鯛の中でも「鳴門の鯛」は、激しい渦潮に揉まれて身が締まり、
油の乗りもよく、珍重されている。

その鯛を酒銘に用いるとは、さすがに徳島の蔵元は、よほど鳴門の渦潮を自慢したいと見える。

鯛は、刺身、塩焼き、混ぜご飯などに調理され、その赤い色が目出度いとして祝い事には欠かせない。

出産祝いには、赤子と同じほどの大きさの鯛を祖霊に供えて誕生を祝う。

そういう祝いの席に、日本酒「鳴門鯛」を添えると、祖霊もタイソウお慶びになるであろう。呵々(かか)。

江戸時代は、武家でも鯛が喜ばれ、「大位」と当て字をされもてはやされた。
一方、海から遠い京都では鯛が思うように手に入らなかった。そこで、宮中では、代わりに鯉(コイ)を「高位」と呼んで尊重した。

「大位」さんも「高位」さんも、こういう日本人に食べてもらえれば本望であろう。

ところで、「鳴門鯛」の蔵元は、なかなか面白い試みをしておられる。

天然乳酸発酵の酒母で酒を仕込んだり、純米原酒を冷たいまま霧にしてその霧を集めて「霧造り」の生酒を造り出したり。
この「霧造り製法」、世界初とか。

珍しい製法の珍しい酒銘で、いっぱいやるのもいいかも。

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鳴門鯛・特別純米酒・天然乳酸発酵酒母仕込 → 鳴門鯛 特別純米酒 ★天然乳酸発酵酒母仕込★
「鳴門鯛」はラベルも味わって戴きたい。

【店長から一言】 山廃造りに徹する蔵元ならではの逸品。鳴門海峡に逆巻く渦潮のように力強く、燗あがりのする酒。
→ 鳴門鯛 純米霧造り生 ★世界初!「霧造り製法」のお酒
【蔵元から一言】 純米原酒を冷たいまま霧にしてその霧を集めたらどんなお酒になるんだろうか?そんな不思議なひらめきから生まれた「霧造り生」。全く熱をかけないで造られたのでお酒の風味がそのまま生きています。
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「東一(あずまいち)」 東洋一の酒造りを目指す(佐賀県の酒) 酒銘: 東一(あずまいち)
蔵元: 五町田(ごちょうだ)酒造
     (佐賀県嬉野市塩田町)
創業: 大正11年(1922年) 


この蔵元は、江戸時代から続く造り酒屋から分家して、日本一の酒造りを目指すという志を以て、「日本一」なる酒を造り出した。

ところが、米で酒を造るのは、日本に限らない。東洋諸国で米作りがおこなわれている。
そこで、日本一から更に広く、東洋一という意味を込めて「東一(あずまいち)」を世に出した。

その酒造りにかける心意気は、半端ではない。

なんと「東一(あずまいち)」の杜氏や蔵人たちは、自分たちで米を作り、その米で酒を造るという究極の地酒造りをしているのである。

台風の多い佐賀の土地で、酒造好適米「山田錦」の栽培に挑み、育苗法の工夫や、水や肥料の管理など、幾多の試行錯誤を重ね、ようやく安定した品質と収穫量を得るに至った。

まことに「東一」の名に恥じぬ天晴れなる志というほかない。

自分たちが作った米は、自分たちが知り尽くしている。
その米を惜しげもなく精米し、塩田川の伏流水を使って洗米し、蒸籠(せいろ)で蒸す。
その際にも、丸形よりは四角が均一に蒸し上がるとして、自家製の四角の蒸籠(せいろ)を用いる。

吟醸の蒸し米を冷ます作業は、男も女も蔵人総出で行います。
もうもうと湯気がたつ蒸したての米を手で切り返し、大うちわで
扇ぐ風景はなかなかノスタルジック。温度計は不要。
杜氏が長年の経験でぴたりと頃合いを見計らうからです。
(五町田酒造HPより引用。URLは上記。)

蔵人たちは、酒の仕込みが終わると、来期の米作りの準備に入る。
日本の米作りと酒造りが、一筋のあざなえる縄のように合体して、名酒「東一」を生み出している。


酒蔵のそばを流れる塩田川は、蛍の名所として知られ、近くには嬉野(うれしの)温泉もある。

温泉につかり、有明海の幸を肴に、「東一」で一献傾けながら、米作り人、酒造り人たちの心意気を想うがよろしかろう。

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「東一(あずまいち)」 東洋一の酒造りを目指す(佐賀県の酒) 【東一を手に入れる】
 東一(あずまいち) 純米吟醸 山田錦

【店長から一言】 蔵人たちが自分で育てた『山田錦』を64%まで磨き上げた純米酒です。穏やかな香りで、すっきり上品さの中に山田錦らしい本来のふくよかな旨みを感じ、バランスの良さはさすが"東一"です!お燗にしても抜群の美味しさがあります。


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明眸 純米造り 純米酒 酒銘: 明眸(めいぼう)
蔵元: 関谷醸造(愛知県北設楽郡設楽町田口)
創業: 元治元年(1864)
 

明眸(めいぼう)は、明らかなる瞳を意味し、皓歯(こうし)は、白くそろった歯を意味する。
明眸皓歯(めいぼうこうし)は、美しい女性を形容する言葉であるが、その美しさの中に凛々しさを感ずる言葉である。

女性美も様々である。 凛々しさを感ずる美しさもあれば、妖艶なる美しさもある。 ほとんど崩れかけた美しさもある。

それを好む人、また、様々である。

酒の席に、女性が混じることがある。 とりわけ、若い女性が酌などしてくれると、まことに有り難い。

 しかし、本当に美味い酒を呑みたい時には、女たちよ、凛々しくあれ。
明眸きりりとして、皓歯またどこまでも清く、凛々しさをもって酒客と対する。
そのような乙女、淑女が、酒の相手をしてくれると、本当に酒を楽しむことができるというもの。

 「狎(な)れずして親しむ」という言葉がある。
親しむのは結構である。しかし、狎(な)れてはいけない。
飲み屋のおかみなどが、あまりに狎れ狎れしくするというのは、どうもいけない。

 明眸きりりと引き締めて、決して狎れず、かつ、親しむ。
酒客また、酒に呑まれて人格を崩すなどは下の下と心得る。

かくしてこそ、この名酒、「明眸(めいぼう)」を味わう資格があるというものではないか。
 酒銘に訓(おし)えられること、まことに多いこの頃である。

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明眸 純米造り 純米酒 【明眸を手に入れる】
「明眸」 特別純米酒「純米造り」
【店長から一言】 古き歴史の里で醸される旨き酒。清酒明眸は、この地に流れる清冽な湧水と厳選された米のみで醸されています。厳冬の期間中、寒造りの奥義を求め続ける杜氏の技と心がこの一滴に込められました。最も広く愛飲されている「明眸」の代表銘柄、米の旨みを感じる深い味わいは食中酒としても最適です。

明眸 純米吟醸 夜半の月 明眸 純米吟醸 夜半の月
【店長から一言】 月のようにさやけき香りただよう、ほっとする味わいの純米吟醸。 香味のバランスを大切にした丁寧な造り。
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酒銘: 田酒(でんしゅ)
蔵元: 西田酒造店(青森県青森市)
創業: 明治11年(1877年)


田酒(でんしゅ)。いい響きだ。

水田(すいでん)は、稲の育つところ。
稲にあやかって、色々なものが田からとれる。

油がとれるところを油田(ゆでん)という。
塩がとれるところを塩田(えんでん)という。
清き一票は、票田(ひょうでん)でとれる。

田(でん)はまた、稲田の広がる田舎(いなか)を意味する。
都を遠く離れた田家(でんか)にも、紳士はいるもので、田紳(でんしん)という。

田(でん)を酒銘に採った蔵元の心のうちには、なによりも、水田からとれる稲をこそ酒造りの中心に置きたいという想いがあったのであろう。

戦後の米不足から、米と米麹で作ったもろみに、醸造アルコールや糖類、酸味料、調味料などを添加した三増酒(さんぞうしゅ)が大いに幅を利かせた一時期がある。
本物の日本酒がほとんど消えるかとすら想われた。

都を遠く離れた北の大地で、伝統の日本酒造りに精進する蔵元や杜氏が、本物の日本酒は米で造るものであるということを、頑ななまでに守り通し、そのこだわりを「田酒(でんしゅ)」という酒銘に表わした。

田酒(でんしゅ)と志を同じくする蔵元が日本全国に奮い立ち、ようやく日本酒本来の姿を取り戻しつるあるのは喜ばしい。

日本の伝統芸能に、田楽(でんがく)がある。
すでに平安時代に、田植えの風景として、田楽遊びの記述がある書物があり、中世には都の貴族たちの間でも大いにもてはやされた。(『栄華物語』)

田楽(でんがく)は豊穣の祈りである。
水田に祈りを捧げて、稲の生育を祈る。
一本足の高下駄を履いて田楽を踊る田楽法師たちの、一本足の下駄に姿が似ることから、こんにゃくや豆腐に味噌をつけた焼いたものを「田楽(でんがく)」と呼ぶようになった。 

更に、田楽を指す女房言葉の「おでん」が、今日では焼き物に限らず、こんにゃくや豆腐に限らず、大根や揚げ、はんぺん、ちくわなどをも含む煮物をさすようになった。

おでんを肴に田酒(でんしゅ)を酌み交わす。
酒に、米に、この国の大地に、深く想いを致してきた日本人の伝統を、その名乗りに想う。

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酒銘: 七賢(しちけん)
蔵元: 山梨銘醸(山梨県北杜市白州町台ヶ原)
創業: 寛延3年(1750年)


昔、信州高遠(たかとお)で酒造を営んでいた一家が、甲斐(山梨)の白州の地に名水があるのに惹かれ、分家して、今の山梨銘醸の創業となった。
 蔵元の酒蔵の近くに尾白(おじろ)の名水公園があり、名水百選に選ばれた尾白川の伏流水が、今も酒造り人に恵みをもたらしている。

 中国に、「竹林の七賢人」の故事がある。昔、中国は「三国志」で知られる三国時代、世の不条理を嘆く七人の賢人たちが、竹林で酒を酌み交わし、琴を引き、浮き世を離れて老荘の清談にふけったという。

古来、「竹林の七賢人」の故事は、画題や彫刻等に多く用いられている。

天保6年(1835年)、高遠藩主より「竹林の七賢人」を彫りこんだ欄間一対が蔵元に授けられ、以後「七賢(しちけん)」の酒銘を用いるようになった。

 酒は清談の友。 少々浮き世離れした談義も、酒に免じて許そうではないか。
不自由きわまりない時の体制に、真っ向から刃向かうこともならず、せめて竹林で酒酌み交わすして老荘を語る「七賢人」を、現実逃避とは言うまい。

 酒は浮き世の憂さ晴らし。それもまた結構。
 しかし、「竹林の七賢人」が「賢人」と讃えられる人物であることを忘れはしまい。
 酒飲みたちよ、酒銘「七賢」に恥じることなく、清談に興じ給え。

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酒銘: くどき上手
蔵元: 亀の井酒造(山形県鶴岡市羽黒町戸野字福ノ内)
創業: 明治8年(1875年)


「くどき上手」とは、一見、艶っぽい名乗りである。

「口説く」と書くと「口で説く」と思われ勝ちであり、
主として男が女に求愛することと受け止められているが、この言葉は実は、
くどくどと同じことを繰り返し述べるというのが原義らしい。

源平盛衰記には、「泣きくどき、物語し給ひけるが」の用例がある。

「くどく」のもう一つの原義は、神仏に祈願すること。

繰り返し述べることと、神仏に祈願することを併せて、
女性を口説くという今日の意味になったのであろう。

したがって、異性に対する求愛のみならず
、同性が同性を口説いても、何ら差し支えない。

ある仕事を成功させるのにある人物の協力がどうしても必要である。l
ところが、その人物は、重い腰を上げない。

そこで、八方手を尽くして、その人物を口説き落とすことになる。

そういう時に、この「くどき上手」を使うと良い。

例の件ですが・・・・・。
それは、この間も言ったとおり・・・。

まあまあ、まずは一杯。
おー、いい酒ですね、これは。

いいーでしょう。「くどき上手」というんです、この酒。
いやーまいったなあ。

まるで落語ですね。
このようなやりとりは、日本酒だからこそできること。

仮に小麦で作ったウイスキーに、無理矢理「くどき上手」と名付けて、
「くどき上手」ウイスキーのやりとりで、こんな会話ができるであろうか。

まるで雰囲気が出ない。

差しつ差されつ、という絶妙の間合いを取りもってくれるのは、
なんと言っても日本酒である。

日本酒というのは、日本人の心を背負っている。
米と酒というのは、日本文化の精髄なのである。

酒というものが、人間社会の潤滑油として、どれほどの働きをしてきたことか
計り知れない。

「くどき上手」の酒銘に、日本酒の口説く・・・じゃなかった、功徳を
深く思うのである。

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一ノ蔵 特別純米酒 大和伝 酒銘; 大和伝(やまとでん) (特別本醸造)
蔵元: 一ノ蔵(宮城県大崎市松山千石字大欅)
創業: 昭和48年(4つの蔵元が合併して創立)


「一ノ蔵」は、創業数百年の歴史を持つ宮城県の4つの蔵が、理想の酒造りを目指すという志に燃えて合併し、昭和48年に創立された。

「一ノ蔵」という名乗りに込めた、蔵元、杜氏(とうじ)、蔵人(くらびと)たちの心意気は、また、酒銘「大和伝」に響いている。

俺たちは、この国一番の日本酒を造る!
「一ノ蔵」こそ、酒造りする俺たちの心意気を表す名乗りだ!

酒造りする人たちの雄叫びが聞こえてくるような名乗りではないか。

「神法に二の矢無し」という訓えがある。
一の矢に全心魂を籠めよ、という訓えである。

きりりと引き絞った弓に、たった一本の矢をつがえて、その一の矢に全心魂を込めて放つ。
その心掛けをもって、水を汲み、米を仕込み、酵母の声を聴く。

「一ノ蔵」という名乗りは、他の蔵と比較して、一番だ、二番だというのではない。
他社との比較は関係ない。

そこには、ただ、酒造りする己があるのみ。
その己が、一の矢に全心魂を籠めるという心掛けでもって、ひたすらに米、水、酵母と眞向かう。

「一ノ蔵」の心意気こそ、大和の国に伝えゆくべき、もの作り人の心意気ではないか。

「一ノ蔵の大和伝」、その名乗りの響きをもまた、味わいたいものである。

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一ノ蔵 特別純米酒 大和伝 【一の蔵・大和伝を手に入れる】
★一ノ蔵 特別純米酒 大和伝★
【店長から一言】酒造好適米「蔵の華」を贅沢にも50%にまで磨き、名刀大和伝のごとく鍛え上げ、箱での製麹、低温発酵とつくりの全てにこだわりを持った蔵元自慢のお酒です。
一ノ蔵 山廃特別純米酒 円融(えんゆう) 一ノ蔵 山廃 特別純米酒 円融(えんゆう)
【店長から一言】 環境保全米「ささろまん」を自家精米し醸した山廃特別純米酒。 「味わいこそが山廃造り」の言葉通り、濾過もあえて控えめ。
1年以上の熟成というだけあって枯れ草色の液体からは、複雑なコク・旨味を、そして山廃もと_由来の酸味・微妙な苦味が感じられる濃醇旨口酒です。
 これは是非とも「一年中燗酒命!」という日本温燗党(冗談)の方におすすめしたい!
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鬼ころし 純米大吟醸原酒
酒銘:飛騨自慢・鬼ころし
蔵元:老田酒造(岐阜県高山市)
創業:江戸時代 享保年間(1720年代)


「鬼ころし」とは随分ユーモラスな名乗りである。
「殺す」という殺伐さが感じられないのは、昔むかしの物語、童話桃太郎を連想させるせいか。

 全国各地に「鬼ころし」の酒銘は多数見受けられるが、飛騨高山の蔵元、老田酒造が、そもそもの初めに「鬼ころし」を用いたらしい。

 創業280年の蔵元が、代々作り続けた「飛騨自慢」は、その辛口の味わいが鬼をも殺す力ありと、地元の人々に「おいたの鬼ころし」として親しまれてきた。

 昭和30年代に、糖分を添加した甘ったるい似非(えせ)日本酒がはやったころに、老田酒造では、敢えて辛口イメージを前面に出して「鬼ころし」を名乗りだした。その後の地酒ブームもあって、今では全国に「鬼殺し」が200種ほどもあるとか。

 「鬼ころし」に殺伐さが感じられないというのは、童話の連想もあるが、それ以上に日本人の様式美がああるのではなかろうか。

 20年ほども前に、テレビや映画の暴力シーンが青少年に及ぼす影響が論議されたことがある。銃をガンガンぶっ放して人をころしていくアメリカ製のテレビや映画が、槍玉に挙げられた。

 ところが、アメリカのある団体が統計調査をしてみると、一定の時間内に殺人が行われる回数が断然多いのは、日本のテレビ番組であるという結果が出た。
 
 時代劇のちゃんばらシーンである。

 水戸黄門や、遠山の金さんが、バッタバッタと人を切っていっても、そこに殺伐さが感じられないのは、時代劇が様式美によって成り立っているからである。
 本来は殺伐たる行いである筈の「戦う」という行為も、国技・大相撲は、美しいまでの様式に高めている。日本酒を呑む相撲取りの肌の美しさは、相撲の様式美と相まって、大相撲を実際に見物した人の心を打つ。

「鬼ころし」を英語で、モンスター・キラーと云う。
「相撲取り」を英語で、レスラーと云う。

しかし、・・・・・・・
 
 「鬼ころし」を呑む「相撲取り」

 それは、「モンスター・キラー」を呑む「レスラー」と同じではない。

 日本の文物数ある中で、日本酒はとりわけ、日本人の様式美の世界に深く根を下ろしているということを、この「鬼ころし」という名乗りに思い至る。

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飛騨自慢 老田の鬼ころし 本醸造 【鬼ころしを手に入れる】
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【店長から一言】 鬼ころしの先駆者、老田酒造の逸品。 さらりとしたやや辛口の吟醸タイプの本醸造酒。ほとんどの料理と相性のよいお酒。
鬼ころし 純米大吟醸原酒 ★鬼ころし 純米大吟醸原酒★
【店長から一言】 江戸時代中期の創業より、辛口の地酒を造り続けている蔵元です。
昔から高山へ訪れた旅人たちは蔵元の軒先で酒をたしなんだと云う・・何百年も愛され続けているお酒です。
「飛騨の寒さから生まれ、飛騨の寒さに鍛えられた地酒のコク」
伝統的を受け継ぎながら、新技術も取り入れた酒造りを行っています。
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酒銘:花美蔵(はなみぐら)
蔵元:白扇酒造(岐阜県加茂郡八百津町)
創業:江戸時代後期


「花美蔵(はなみぐら)」とは、何とも美しい名乗りではないか。日本人の花を愛する心、花見に浮かれる心を、そっくり集めて「蔵」にかぶせる。

その蔵元を白扇酒造という。

日本人にとって、扇という物は単なる実用品ではない。
つまり、広げて風を起こして涼を取るということに限定される物ではない。

舞扇は、日本舞踊に必須のアイテムであり、茶道においても扇を前に置いて礼をする作法がある。
神祭りにおいては、美剣(みつるぎ)を振ることがある。
美剣(みつるぎ)なき場合は、白扇をもってこれに変えるということがある。

源平合戦の際には、屋島の戦いに置いて、有名な那須与一(なすのよいち)の逸話がある。
平家が波に揺られる小舟の上に扇を立てて、これを射てみよといってからかったのに対して、義経の命をうけた与一は、見事その扇を打ち落とした。

ところで、与一とは、十に与(あま)り一、ということであり、十一男(十一番目の男子)に良くつけられた名前である。では、「切られ与三郎」とは、十三番目の子であったのか。昔はよほど子沢山が多かったとみえる。

さて、毎年春先に、決まって十二文を出して酒を買いに来て、決まって断られるというひょうきん者がいる。それも江戸時代から・・・。

江戸時代から続くというその「酒買い」は、白扇酒造と地元の太部古天神社(たべこてんじんじゃ)との間で行われる、年に一度の恒例の行事である。

沛王(漢の高祖)の面を被った男が、早朝、三升徳利を下げて白扇酒造を訪れ、十二文を差し出して「酒をくれ」という。
白扇の主人は「一文たらんから酒は売れん」と応える。

「そんな筈はない もう一度勘定しろ」
「・・(しようがないな)・・よし、それでは酒を売ろう」

主人が徳利に八分目ほど酒を満たして渡すと、沛王は徳利に指を入れて量を確かめる。

「指が濡れない、もっと入れろ」

こういうユーモラスなやりとりを、江戸時代から今日まで、毎年繰り返している。

こういう祭事が残っていることから観ると、昔は酒三升が十三文であったのだろうか。

ご存じの方がおられたら、ご教示願いたいものである。

それにしても、地元の産土神社と酒の蔵元との間で、祭事を連綿とつたえているという、かの地の風土と人々とに、敬意を表したいと思う。

昨今の食品業界の不祥事を思い、少し日本人の心根がぐらついていることに危惧を覚えていたのだが、いやいや、どうして、日本人の心根は、そう簡単には腐るものではない。

日本全国に酒造りに精進なさる方々が、日本の国土と共に生き続けているということを、この「酒買い」の儀式に窺うことができる。

来年春は、帯に白扇をさして、「花美蔵(はなみぐら)」下げて花見に出かけるとするか。


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【花美蔵を手に入れる】
「花美蔵」 黒ラベル 純米大吟醸

白扇酒造こだわりの極上ミリン梅酒「梅味醂」

【店長の自慢】 原材料に梅と本味醂しか使ってないというんですから驚きを通り越して、唖然としてしまいました。でも飲んでもっとビックリです!言われなければ気づかないほど、自然な甘みを感じます。
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酒銘:日の丸・まんさくの花
蔵元:日の丸醸造(秋田県横手市増田町)
創業:元禄2年(1689年)


「日の丸」の酒とは、愉快千万である。

日の丸とは、日本そのもの。
あれほどワインを愛するフランス人も、ワインの銘柄としてフランス酒と呼ぶことはあるまい。ロシア人また、ウォッカをロシア酒とは呼ぶまい。

しかし、日本には、「日の丸」の酒がある。

日の丸醸造の創業は、元禄2年(1689年)。赤穂浪士の吉良邸討ち入りが元禄15年だから、それをさかのぼる13年前から、酒を造り続けて来たことになる。まことに天晴れと申し上げるほかない。

創業当時は最上屋と名乗っていたようだが、いつしか「日の丸」を名乗るようになり、酒銘としても用いるようになった。
その由来は、秋田藩主の佐竹氏の紋所が五本骨の扇子に日の丸であったところから、「日の丸」の銘を得たとされる。

月の丸ところが、佐竹氏の家紋は、実は「日の丸」ではなく、「月の丸」であった。

「月の丸」を「日の丸」と見誤ったのか、あるいは承知の上で「日の丸」と見なしたのかはともかく、月丸の図を「日の丸」として酒銘に用いたというのは真相のようである。

なるほど、白黒で扇子に丸を描いた図では、「月の丸」とも「日の丸」とも判断しかねる。それを「日の丸」と見なされても仕方あるまい。

佐竹系図には「五本骨月丸扇を旗に結び家紋とした」とあるように、佐竹の家紋は「月丸」が正しい。
だが、その月丸を「日の丸」として馥郁たる日本酒の名乗りとされたことに、何の異存もない。

私は、トランスペース研究所を創設して、今の時代が太陽の新時代と申し上げるべき時代であると説いている。長い月の時代を終えて、今、陽光燦然と輝かせて太陽が昇る時代である。

その時代に、「日の丸」を名乗る日本酒が馥郁とした香気をあげて世人を楽しませてくれるとは、まことに有り難いことではないか。

「まんさくの花」は、秋田の地で早春に咲く花であるが、これは豊年満作にも通じ、めでたい限りである。

「日の丸・まんさくの花」を味わいながら、日本国の豊穣を祈り上げるのもまた、よろしかろうと思う。

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まんさくの花 日の丸 復刻・純米生詰原酒
   (商品は「売り切れたが、説明文が面白い)

ついでに、私の文章もお読み下さい。
→ 神道の新生と太陽の新時代
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酒銘: 錦乃誉(にしきのほまれ)
蔵元: 八百新酒造(山口県岩国市今津町
創業: 明治24年


日本の清流番付を作るとすると、東の横綱は文句なく四万十川であろう。
その四万十川に迫るほどの清冽なる水流をもたらしてくれるのが、錦川である。

錦乃誉(にしきのほまれ)」は、その錦川の清流を用いて造られた酒である。

錦川は、山口県岩国市を流れる川であり、最大川幅は200mに達する。
その水の清らかさを保ち続けた人々が、この川に寄せる思いはいかほどであろうか。

岩国市の観光名所、日本三大名橋の一つである「錦帯橋(きんたいきょう)」は、この錦川に帯を掛けたような橋という名乗りである。

一本の川が流れていると、その川のエネルギーは膨大にして計り知れない。

川水に住む生物たちはもちろん、その流れのほとりに住む動植物も豊かな恵みを受ける。

人もまたしかり。
川の力を受けて人が生きていく。
知らず知らずのうちに、全身の毛穴から、川のエネルギーを吸い込んで生きているのだ。

錦川の源流を尋ねると、寂地峡(じゃくちきょう)があり、日本の滝百選に選ばれた滝がある。
いずれ、訪ねてみたいと思う。

佳い酒を造るには、つまるところ、佳(よ)い米が要る。そして佳(よ)い水が要る。
酒を知り尽くした杜氏(とうじ)たちの技術は、詰まるところ、その原料の力に添えられるに過ぎない。

錦川の清流を用いて酒を醸した杜氏(とうじ)たちが、この酒こそは錦川の清流の力によってできあがった物だと認めて、錦川を讃える酒名を奉った。

それが「錦乃誉(にしきのほまれ)」である。

オーイ、錦川さんよ、
今年もお前さんの御陰で、こんなにもおいしいお酒ができた。
お前さんは、本当に清らかな美しい川だね。
これからもずっと、ずっと、
お前さんが運んでくれるその清らかなお水を使って、
おいしい酒を造らせておくれ。
錦川さんよ、本当にお前さんは素晴らしい!
錦川さん、有り難う。

これが、錦乃誉(にしきのほまれ)を造る杜氏(とうじ)たちの、心の叫びであろう。

酒を愛する人たちよ、酒造りに携わる杜氏(とうじ)たち蔵人(くらびと)たちの心をも、じっくりと味わい給えかし!

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越乃寒梅 無垢「特別純米酒」
酒銘: 越乃寒梅
         (こしのかんばい)
蔵元: 石本酒造
      (新潟市江南区北山
創業: 明治40年(1907年)



越乃寒梅(こしのかんばい)は新潟県亀田郷の石本酒造の手になる銘酒であり、およそ日本酒を愛する人にして、越乃寒梅を知らぬ人はあるまいと思う。

「越(こし)」とは、
 越前(福井県北東部と石川県)、
 越中(富山)、
 越後(新潟)
の三越(さんえつ)を合わせた国の名乗りである。

越前、越中、越後と聞いて思うのは、雪深い冬景色であろう。
越(こし)の国は、まことに長い冬に閉ざされて、春を待ちかねる思いの深い国である。

日本語には、一音一音に意味がある。

コシのコは、籠もるという意味がある。
コシのシは、一点に凝縮する力を表す。

越(コシ)という名乗りには、長い冬を籠もり、籠もり、籠もり続けて、力を凝縮し、凝縮し、凝縮し、やがて爆発の時を待つという国振りが窺える

越の国人(くにびと)は、越の国ぶりを受けて、まことに忍耐強く冬を耐え抜く。

豆腐作りの職人さんで一番多いのは、越中富山の出身者とか。夜明け前に起き出でて、冷水に両手を浸して豆腐作りにいそしむ越(こし)の国人の姿がそこにある。

酒もまた、越の国振りを受けて、その厳寒を耐え抜くことによって、芳醇なる薫りを醸し出すようになる。

その越(こし)の国振りを見事に表すのが、「寒梅(かんばい)」である。

春きにけらし春よ春 まだ白雪の積れども 若菜の萌えて色青き ここちこそすれ 砂の上(へ)に

(島崎藤村『若菜集』草枕 より)

花は桜と浮かれる前に、まだ根雪も溶けやらぬ早春に、いち早く蕾みをつけて花開かせる、その生命力は、まさに越(こし)の国振りそのものではないか。

その厳寒に耐えて、自らを鍛え鍛えた末に、あらゆる花に先駆けてかぐわしい薫りをもたらす「寒梅」こそ、同じく厳寒に耐えて酒造りする杜氏たちと心通わせて発酵する酵母菌たちと志を同じくするもの。

酒は、生き物である。
生き物は、鍛えられて初めて、その力を存分に発揮することができる。

越乃寒梅」こそ、日本酒という生き物の凛然たる気品を表す名乗りではないか。

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越乃寒梅 無垢「特別純米酒」 【越乃寒梅を手に入れる】
越乃寒梅 無垢「特別純米酒」
【店長から一言】

スッキリとした味の中に深い味わいがあります。
越乃寒梅八海山720mlセット 越乃寒梅八海山720mlセット
【店長から一言】
●「越乃寒梅 白ラベル 720ml」
淡麗水のごとしで通に人気の清酒。
"淡麗水のごとし"といわれるのどごしの良さと 柔らかさな香りが特徴。

●「八海山 普通酒 720ml」
さりげないくらいでも飲める本醸造酒。品質のやさが 人気をよび入手困難な酒。
休嘉宝(きゅうかほう)とは、見慣れない言葉でしょう。

 ・休(きゅう): まあ、ゆっくりと休んでいただいて、
 ・嘉(か):   素晴らしいものを誉め讃える、嘉(よみ)する、
 ・宝(ほう):  宝とも申し上げるべきもの。

休嘉宝と申し上げるべきもの、多数ある中で、日本酒を取り上げて、それを誉め讃えたいと思います。
ただし、日本酒の味をどうこう論じるのではなく、日本酒の酒銘(酒名)を肴にして味わってみたいと思うのです。

若い頃は、随分と酒に親しんだのですが、最近は神祭りを終えて御神酒をお猪口に一杯で満足しています。

そういう訳で、もっぱら、酒銘の多様性を楽しむことに致します。

そこから、日本文化の豊穣を観て取ることが出来ましたら幸いです。

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