錦乃誉は錦川を讃えて-山口県-日本酒と日本文化
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錦乃誉(にしきのほまれ)は錦川を讃えて(山口県の日本酒)

酒銘: 錦乃誉(にしきのほまれ)
蔵元: 八百新酒造(山口県岩国市今津町)
創業: 明治24年
「錦乃誉」は、錦川を讃える名乗りである。
日本の清流番付を作るとすると、東の横綱は文句なく四万十川であろう。
その四万十川に迫るほどの清冽なる水流をもたらしてくれるのが、錦川である。
「錦乃誉(にしきのほまれ)」は、その錦川の清流を用いて造られた酒の銘柄である。
錦川は、山口県岩国市を流れる川であり、最大川幅は200mに達する。
その水の清らかさを保ち続けた人々が、この川に寄せる思いはいかほどであろうか。
岩国市の観光名所、日本三大名橋の一つである「錦帯橋(きんたいきょう)」は、この錦川に帯を掛けたような橋という名乗りである。
川のエネルギー
一本の川が流れていると、その川のエネルギーは膨大にして計り知れない。
川水に住む生物たちはもちろん、その流れのほとりに住む動植物も豊かな恵みを受ける。
人もまたしかり。川の力を受けて人が生きていく。
知らず知らずのうちに、全身の毛穴から、川のエネルギーを吸い込んで生きているのだ。
つまり、日本の川が、日本文化を創り上げていく原動力の一つとなる。錦川は、そのほとりに住む人たちに命の水を豊かにもたらし、「錦乃誉」という銘柄をもたらした。
錦川の源流を尋ねると、寂地峡(じゃくちきょう)があり、日本の滝百選に選ばれた滝がある。いずれ、訪ねてみたいと思う。
佳い酒には佳い水が
佳い酒を造るには、つまるところ、佳(よ)い米が要る。そして佳(よ)い水が要る。
酒を知り尽くした杜氏(とうじ)たちの技術は、詰まるところ、その原料の力に添えられるに過ぎない。
錦川の清流を用いて酒を醸した杜氏(とうじ)たちが、この酒こそは錦川の清流の力によってできあがった物だと認めて、錦川を讃える銘柄を奉った。
それが「錦乃誉(にしきのほまれ)」である。
錦川を讃えて
オーイ、錦川さんよ、
今年もお前さんの御陰で、こんなにもおいしいお酒ができた。
お前さんは、本当に清らかな美しい川だね。
これからもずっと、ずっと、お前さんが運んでくれるその清らかなお水を使って、おいしい酒を造らせておくれ。
錦川さんよ、本当にお前さんは素晴らしい! 錦川さん、有り難う。
これが、錦乃誉(にしきのほまれ)を造る杜氏(とうじ)たちの、心の叫びであろう。
錦川を讃える杜氏たちが、その清流を酒に仕立てて、それを「錦乃誉」と名付ける。
川と共に生きる人間の、川に対する思いが、そこに籠められている。
酒を愛する人たちよ、酒造りに携わる杜氏たち蔵人(くらびと)たちの心をも、じっくりと味わい給えかし!
「錦乃誉」という銘柄に、私は、酒造りする人たちの思いを感じ取って、日本の国土のうるわしさに感謝の思いがわき上がるのである。
「錦乃誉」よ、あなたこそは、日本の国土の誉(ほまれ)だ。
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